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moviestorage

映画、テレビ、ミュージックビデオ、ドラマなどのストレージメディア

Today's MV : Bruno Mars - That’s What I Like

常にMTVでヘヴィロテされているブルーノ・マーズのこのMV。とにかくカッコいい。
同じく踊りまくるビヨンセの“Single Ladies (Put a Ring on It)”のように、MVによって曲の魅力が伝わった感がある。




これはCGからダンスを組み立てたのか、ダンスからCGを組み立てたのか、おそらく前者か。
願わくは途中でアップにするためにカットを割ってほしくなかったのと、髪型や衣装のせいか、ブルーノ・マーズ、意外とスタイル良くないな、ということ。

 

24K MAGIC

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Today's MV : Hyukoh - Leather Jacket

一部ではかなり騒がれてる韓国のロックバンド、Hyukoh(ヒョゴ)の新曲「Leather Jacket」。

聴けば分かってもらえるけど、これほどまでに軽やかで芯を食ったロックンロールが隣の国に現れるとは。K-POPはグローバルな戦略性で以て、かつJ-POPの空白を埋めるような形で日本にもすっかり定着したが、韓国のロックバンドがここまで注目されたことは初めてなのではないか。
サビ以外は韓国語で、それがまた欧米のロックバンドにはない独特のリズムを生んでいる。

アメリカのロックバンドのありがちなMVのようでいて、ハングルはどこにも出て来ないのに韓国らしいエッセンスや湿度を感じさせる映像美も素晴らしい。最近観た韓国映画で言うと「哭声 コクソン」にも通ずる感じ。 

 

HYUKOH (ヒョゴ) 1集 - 23

HYUKOH (ヒョゴ) 1集 - 23

 

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『アウトレイジ 最終章』特報公開記念! 『アウトレイジ ビヨンド』振り返り

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アウトレイジ 最終章』特報・キャスティング公開記念、続き。
アウトレイジ』の続編、アウトレイジ ビヨンドについて昔に書いた記事です。

 


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多大な期待を持って公開初日に観に行った、『アウトレイジ ビヨンド』。
聞きしの通り面白かったし、観たかった話の流れがそこにあったんだけど、素晴らしい映画を観たという高揚感があったわけではない。
それはあのラストのぶった切り(強引に切らないと、これは延々と続く物語だからだ)にあったのかもしれないし、こういう感情になる、カタルシスをやや排する作りにたけしの意図があるとすれば、まんまとはまっているんだが。

アンサンブル映画としては『ビヨンド』のほうが面白いし、脚本もこう繋がってくるのかと感慨も深いけど、前作『アウトレイジ』にあった直接的な暴力とかヤクザ社会の台詞回しからくる「おかしみ」みたいなのが、『ビヨンド』は希薄なんだよなあ……。
このシリーズでたけしが挑んだ、しゃべり芸としての面白さが、期待を上回るものではなかったというか。なんか、悪人も必死で生きてんだよね(笑)。

「コノヤロー」の切れも前作のほうが良かったし。個人的には椎名桔平の不在がでかかった。たけしの立ち振る舞いも血の気がなく、『BROTHER』の終盤を想起させるような、どこか達観した、ヤクザの欲望と策略の渦から意識的に離れようとしているものだった。

 

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アウトレイジ ビヨンド』は、刑事・片岡演じる小日向文世劇場だといっていい。
前作で抗争の火種を作ったのは山王会会長・関口だったが、
今回は山王会弱体化を目論んだ片岡の「スキーム」にヤクザが乗っかる形で抗争が始まっていくからだ。
だから、本作は片岡の登場シーンが異様に多い。
前作のように、事件をもみ消したり情報を提供したりして金をせびるだけの存在ではなく、警察こそ暴力装置であると言わんばかりのシニカルなストーリー展開になっている。 

 

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もっと出てほしかったのが、花菱会幹部を演じた塩見三省
元々の顔のいかつさ、怒声の迫力が凄かったので、武闘派として派手に振る舞ってほしかったが、べしゃりに終始して残念。超怖かったのに。

 

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そして、まさに「特命係長」(笑)だった高橋克典は、まさかのセリフなしのターミネーターっぷり!(笑)。
ちょっと強すぎて歯ごたえ無いぞコノヤロー。

 

 

 

 

『アウトレイジ 最終章』特報公開記念! 『アウトレイジ』振り返り

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制作が発表されていたアウトレイジ最終章』の特報・キャスティングがついに先日公開された。
ピエール瀧は大傑作『凶悪』でのぶっ込みヤクザが最高だったし、『ビヨンド』で良いキレ具合を見せていた塩見三省、そして久々の大杉漣!/『ビヨンド』からの松重豊/光石研「バイプレイヤーズ」の登場もうれしい(寺島進はいないが)。
『ビヨンド』は肩透かし感あったが、有終の美を飾る大ドンパチを期待せずにはいられない。

 

ということで、第一作『アウトレイジ』を振り返りたい。

記事は2012年くらいに書いたものです。

 

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たけしが『BROTHER』以来久々に「ヤクザ」と「暴力」にとことん向き合ったアウトレイジ
ここまで何も考えずヤクザ同士の権謀術数や無様な抗争を楽しんだこともなかったし、
そういえば、たけしが続編を作れるような映画を撮ったというのもこれまでにないことなんだけど、「王道」のテーマを撮りながらにして新鮮な印象を与えることに成功したのは、キャスティングと音楽だろう。

音楽そのものは、実は『DOLLS』以来久石譲を使っていないから一概に言えないが、『座頭市』でも組んだ鈴木慶一によるチープなノワール感は映画にぴったりだった。

次にキャスティング。
これまでのたけしは、北野組と呼ばれるほど、キャスティングを固定化してきた。
大杉漣寺島進や渡辺哲、女優では岸本加世子がたけし映画を表象してきたと言ってもいいほどだった。
それが『アウトレイジ』では、これまでたけし映画に出たことのない俳優を惜しみなく起用している。たけしは主演しているものの、珍しい悪役を伸び伸びと演じてる俳優陣に見せ場を譲っている節すらあるのだ。

そんな中で絶対おいしかったのが武闘派ヤクザを演じた椎名桔平
「なんだできねえのかコノヤロー」「きこえねえのかコノヤロー」と恫喝も板についてた。 

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「池元組だったらタダなのかコノヤロー」の椎名桔平

  

アウトレイジ』を語る上で避けては通れないのが、このアウトレイジ「コノヤロー」特集。何度笑ったか分からない。


(これを観た後だと言葉遣いが非常に乱暴になるので注意が必要だコノヤロー!)

この動画は批評的だ。なぜなら、たけしの映画はたけし自身が書いている以上、たけしの独特な言語感覚が反映されたものであるということをつまびらかにしているからだ。
役者が変わろうと、音楽が変わろうと、「バカヤロー」「コノヤロー」だけは絶対残るのである。
さらに言えば、今も昔も「バカヤロー」「コノヤロー」が、たけし映画のリズムを作ってきたし、それらが「芸人ビートたけし」のパブリックイメージと非常に地続きなものだから、どこか笑えてしまうのだ。

 

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海と褐色の肌が青く輝く――『ムーンライト』

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結局更新が滞ってしまった。
空いた時間で映画館に滑り込み『ムーンライト』

爆音というと終盤に流れるラップくらい。へヴィな内容ながらとても静かな作品だ。
薄い眠気に苦しみながら、シャロンの孤独な半生を眺めていた。
あんなにクロースアップの多い映画だったのに、「眺めていた」感じではあった。

『ムーンライト』は、主人公の成長を幼少期・少年期・青年期に分けて、3人の役者が演じている。黒人であり、貧困があり、親にネグレクトされ、そしてゲイでいじめられるという、あまりに救いの無いレイヤーが重なった苛烈な環境だ。
そんなシャロンにとって、海は重要なシーンで何度も出てくる。
海はシャロンにとって純度の高い感情、かけがえのない体験を呼び覚ます装置で、とても美しく描かれていた。

ただ、これがアカデミー作品賞なのか?というと、数年前に同じくブラピこと「PLAN B」が受賞した『それでも夜は明ける』の方が万人受けする「ぽい」作品だったし、白いオスカーと揶揄された前回の反動は確実にあったと思う。
映画館を出て行く人のぽかーんとした表情が物語っていた。

 

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『ムーンライト』を観に行った理由は、『ハウス・オブ・カード』のレミーことマハーシャラ・アリがオスカーを獲ったことが大きい。

いじめや家庭環境に苦しむシャロンを見かけ手を差し伸べ、彼が渇望していた「肯定」「承認」を満たした、まさに父親のような存在でありながら、彼からそれらを間接的に奪っていた存在だったという引き裂かれるような現実……それに苦悶する表情が忘れられない。
どういう役柄なのか全く知らずに観たが、イケメンにイケメンキャラ重ねすぎだろう。

 

 

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