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『ウォーキング・デッド』シーズン7おさらい  最大の悲劇が導いたもの

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「誰かがニーガンによって撲殺される」というあまりにも残酷なクリフハンガーで幕を閉じたシーズン6からシームレスで幕を開けたウォーキング・デッド』シーズン7
終了した瞬間に書こうと思っていたのに下書きのままになっていて、結局シーズン8が始まる前にアップすることにした。

シーズンが始まる前から、個人的には原作通りグレンが殺されるんじゃなく、エイブラハムなんだろうなと決めつけてた。
原作ではとっくにドワイトに殺されてるし、シーズン6の最後のエイブの良い奴っぷりは、『ウォーキング・デッド』においてはフラグのようなものだからだ。
ただ、このドラマは容赦無かった。原作とのパラレル感を一気に整理しにかかったかのように、ドラマであの凄惨さを完全再現した。

 

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その後のエピソードは、武器調達の過程での出会いや王国のエピソードの膨らませはドラマオリジナルなものの、大筋は原作通り。
徹底的に打ちのめされたリックたちが、それぞれに分かれ救世主らとの息詰まるやりとりをし、裏で再起を図る様が描かれた。

クライマックスの戦闘はシーズン8に持ち越されたのでやや退屈な回もあったが、ずっと観ていられたのはニーガンを演じるジェフリー・ディーン・モーガンがあまりにも素晴らしかったから。
時計じかけのオレンジ』のアレックスを遥かに超える、悪とユーモアを体現した演技は最高に怖かった。映像史に残る名悪役ぶりだと思う。

シーズン7最終回は「『生きていれば』利用される」が原作よりも劇的なアレンジで繰り出され、そこから戦場と化す展開は圧巻だった。
「利用されない」決意をしたサシャが聴くダニー・ハサウェイはめちゃめちゃ切なかったが。