令和の『半沢直樹』はどんな顔面大相撲を見せてくれるか
コロナ禍でブログを書く時間はいくらでもあったはずなのに、力なく4ヵ月が過ぎてしまった。もはや3年くらい経ったのでは?と思いたくなるような、一方で時が止まってしまったのでは、と思いたいような日々。
『半沢直樹』の続編がついに今日始まる。空前絶後の視聴率で幕を閉じた前シリーズから丸7年。「そんなに前だったのか」と驚きを隠せなかった。そのくらいおっさんの顔面のインパクトが残っているからだろう。7月に入り放送された特別総集編を観たが、総集編とはいえその特濃ぶりは全く衰えておらず、期待は高まるばかり。
令和の、そしてコロナの世に、より激しくなったコンプラ・ポリコレの波を半沢はどう乗りこなしていくのかも注目したい。ハラスメントにいかに立ち向かえるかがテーマだっただけに、容赦なくやるとは思うけど……。
とりあえず、今日は、当時書いた原稿や写真を使いながら、顔面煽り記事を残しておきます。
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予告を見た当初は、「倍返しだ!」に象徴されるように、オーバーな演技・演出から敬遠していた『半沢直樹』。当時はこんな国民的大団円を迎えることになるなんて、全く予想してなかった。
このドラマがヒットした要因は、とにかく「ここまでやって良いんですか?」と役者が訝るほどリミッターを外してしまった演出サイドと、その期待にばっちり応えるどころか、役者自身もノってきて訳分かんないくらい面白くなってしまった「顔面大相撲」にあった。
見よ、この顔面を!
人の顔面は、こうも面白くなるのである。
小木曽次長
大阪編で強烈なインパクトを残した小木曽次長。証拠隠蔽。
古里
真っ白な顔に紅をさしたかのような唇、そしてこのいやらしい表情で、小物ながら近藤や半沢に立ちはだかった京橋支店の古里。
近藤
サラリーマンの現実代表。
ブルーマンデーに苛まれるおっさんの心をつかんだであろう、滝藤賢一扮する近藤。
もう、彼の顔は見てるだけで腹がゆるくなりそうだった(笑)。
滝藤賢一、今や主演張る俳優だもんな。「出世」した。
岸川部長
最終回のキーマンになり、最後に大暴れした岸川部長。
妻が何気に松居直美。
黒崎
忘れようにも忘れられない。
さすが歌舞伎役者としか言いようの無い豊かな顔面力を駆使し、おネエキャラで大ブレイクした片岡愛之助扮する金融庁・黒崎。今は紀香の旦那。
大和田常務
そして。
やはり最後を締めるのは、ある意味「裏視聴率男」だった香川照之扮する大和田常務。
ちょっと最高過ぎて、最終回は一挙手一投足、一台詞も聞きもらすことが許されなかった(笑)。
セルジオ・レオーネばりの超クロースアップで近藤を懐柔しようとする大和田常務。このシーンはマジでイカれてた(笑)。
土下座前に、あまりの恥辱から声にならない叫びをあげる大和田常務。
この土下座シーンは完全に歌舞伎の世界。
便座に座ろうとするおっさんみたいにも見える(笑)。
いかん、好き過ぎる、大和田常務が。
でも、みんな大好きだったから、こんなパロディが延々繰り返されるわけで。
歴史に残る名作には、素晴らしい悪役がつきものですね。
そういえば最終回、大和田常務が見ていた映画がなぜ『東京物語』だったんだろう。
憎めないよなあ。